概要
ITERの先へ:民間スタートアップと公的プロジェクトが商用Q>1に迫る。トカマク、慣性閉じ込め、ステラレータ、そして代替方式。
インパクト: 科学・産業上の突破口をなお必要とする、低炭素エネルギー源の可能性
関与する組織
プロジェクト
開発中
Commonwealth Fusion Systems — SPARC
Commonwealth Fusion Systems
民間のリーダー。累計調達額40億ドル(2026年7月)。HTS磁石で記録を樹立。商用炉はARC。
HTS(高温超伝導)磁石を用いたコンパクトトカマク。SPARCは2027年に正味エネルギー利得(Q>1)——装置が消費する以上の核融合エネルギーを生み出す閾値——の達成を目指す。
- コンパクトトカマク
- HTS磁石
- プラズマ
- 商用エネルギー
ロードマップ: SPARCのファーストプラズマ
2027
Helion Energy — Polaris
Helion Energy
顧客と事前契約を結んだ唯一のスタートアップ:Microsoftに対し、2028年の運転開始とその後の50MW以上を約束。非トカマク方式。
FRC(磁場反転配位)方式。2026年2月、Polarisは民間開発の核融合装置として初めて、計測可能な重水素・三重水素核融合を実証した。発電所Orionはワシントン州マラガで建設中。
- FRC
- 直接エネルギー変換
- 重水素・ヘリウム3
- 商用PPA
ロードマップ: Orion:初の核融合発電所の運転開始
2028
TAE Technologies — NormからDa Vinciへ
TAE Technologies
無中性子方式(陽子-ホウ素11)。装置一世代を丸ごと省略。投資家にはGoogleが名を連ねる。
粒子ビーム駆動型FRC炉。中性粒子ビーム入射のみでFRCプラズマを生成した初の装置Normが目標を上回ったことを受け、TAEは2025年11月、予定していた6番目の装置Copernicusをロードマップから外し、初の発電プラントDa Vinciへ直行することを決めた。
- FRC
- 陽子-ホウ素11
- 無中性子核融合
- AI制御プラズマ
ロードマップ: Da Vinci:正味エネルギー利得と初の送電網への給電
2030+
Zap Energy — せん断流Zピンチ
Zap Energy
根本的に異なるアプローチ。プロトタイプFuZE-Qを建設中。
せん断流で安定化するZピンチ方式。磁石もレーザーも不要——最もシンプルで安価な設計。
- Zピンチ
- 磁石不要
- コンパクト
- 低コスト核融合
ロードマップ: FuZE-Q:正味利得の実証
2028